MicrosoftのPower Automate Desktopをみなさんは利用していますでしょうか?
使用しているパソコンがwindowsであれば、使っていないと損?!
今回は『Power Automate Desktop』(通称PAD)とは?PADが得意とすることは?
出来ることできないことをまとめました。
Power Automate Desktopとは?
Power Automate Desktop(以前はWinAutomationとして知られていました)は、Microsoftが提供するプロセス自動化ツールの一つです。Power Automate Desktopは、Windowsベースのデスクトップアプリケーションやタスクを自動化するためのソフトウェアで、非プログラマーでも使いやすい視覚的なインターフェースを提供しています。Windows10以上を使われている方であれば無料で利用できることが魅力です(※有償版の方は機能は充実していますがある程度の作業は無料で十分)
Power Automate Desktopを使用することで、以下のようなタスクを自動化できます
- データエントリーやデータ処理の自動化。
- ファイルの操作と移動。
- デスクトップアプリケーションの自動操作。
- ウェブブラウジングの自動化。
- メールの自動送受信。
- スケジュールされたタスクの自動実行(有償版)
- ファイル生成とPDF操作
- ユーザーインタラクションの自動化:
Power Automate Desktopは、ビジネスプロセスの効率化やルーチンタスクの自動化に役立ち、特にロボティックプロセス自動化(RPA)の分野で広く使用されています。また、Power Automate Desktopは、Microsoft Power Automateと連携し、さまざまなクラウドサービスやデスクトップアプリケーションと統合して、ワークフローの自動化を行うことができます。
筆者もプログラマーではありませんが、業務でPADを利用し作業を自動化しています◎
ある程度の動作はメニューで用意されているので、苦手感が出るまでに出来ちゃえるところが魅力だと私は思います。
Power Automate Desktopでできること
PADでできることは、
- データエントリーと処理の自動化:
- フォームの自動入力やデータベースへのデータの抽出・更新。
- エクセルファイルやデータベースからのデータ抽出と処理。
- ファイルとフォルダの操作:
- ファイルのコピー、移動、名前の変更。
- ファイルの圧縮や解凍。
- ファイルの検索とフィルタリング。
- デスクトップアプリケーションの自動操作:
- Windowsアプリケーションの起動、制御、データ入力。
- ブラウザの自動操作(Webスクレイピングやフォーム入力)。
- メールの自動送受信:
- メールの自動送信や受信、添付ファイルの処理。
- メールの自動分類やフィルタリング。
- スケジュールされたタスクの自動実行(有償版):
- 特定の日時やイベントに基づいてタスクを自動実行。
- ファイル生成とPDF操作:
- テキストファイルの生成、PDFファイルの操作(結合、分割、変換)。
- ユーザーインタラクションの自動化:
- ダイアログボックスの制御やポップアップウィンドウの処理。
- マウスとキーボードの自動操作。
と、まぁ色々書きましたが
私のような非プログラマーから言えることは「思いつくルーチンワークはだいたいできる」と思います。(正直マウスとキーボードの自動操作でだいたい集約される気がします)
Power Automate Desktopの得意とすることは?
PADが得意とすることは、まさに繰り返し行われる作業、であると言えます。
- ルーチンタスクの自動化: Power Automate Desktopは、日常の繰り返しタスクを自動化するのに非常に適しています。例えば、日次レポートの生成、データのエクセルファイルへの入力、メールのソートやフィルタリングなどが含まれます。
- データ処理と変換: データの抽出、変換、およびデータベースへのアクセスを自動化する際に優れています。エクセルデータの処理、データのマージやクレンジング、データのエクスポートなどが可能です。
- デスクトップアプリケーションの操作: Windowsベースのデスクトップアプリケーションを自動的に制御する能力があります。これにより、デスクトップアプリケーションでのタスクの自動化やデータの取得が可能です。
- ファイルとフォルダの操作: ファイルやフォルダの操作に特に強力で、ファイルのコピー、移動、名前の変更、圧縮、解凍、ファイルの検索などが簡単に実行できます。
- メールの自動化: 電子メールの送受信、添付ファイルの処理、メールの分類、通知の自動化など、電子メール関連のタスクを自動化するのに適しています。
- Webスクレイピングとブラウジングの自動化: ウェブページからデータを収集し、Webフォームに情報を入力するなど、Webブラウジングタスクの自動化が可能です。
- スケジュールされたタスクの自動実行: 特定の日時やイベントに基づいてタスクを自動実行するスケジューリングもサポートしています。
例えば、このExcelからこのExcelに毎日発生するコピペの作業、であったり、
CSVファイルのDLをして、開いてコピー、特定のExcelに貼り付けするなど。
また、メールの分類ですとか、送信者の名前を変えてメールを送信する、など
日々なんとなく毎日脳みそを働かせずやっていることを、代替えすることが得意とすることです。
私が開発(といっていいのかわかりませんが)したものは
Excel→パワポへの変換や、特定のサイトのキャプチャをフォルダに分けて格納していく、などです。
手動で全然できるけど、私じゃなくてもいいよね、コレみたいなやつです。
自分の業務を見直して、ルーチンワークになっているものを探していくことが
PADで出来ることを見つける第一歩となります。
Power Automate Desktopの苦手なことは?
開発が簡単なPADですが、反対に複雑な条件が発生することに関しては、苦手だと言えます。
これがこうなったときは、こう。でなければ中止、ぐらいの簡単な条件であればよいですが、
それぞれに分岐が発生するような内容はノーコードでは難しいです。
また、アクセス制限のあるサイトにアクセスすることや
ロボット制御をされているウェブサイトなどだと、繰り返しおこなわれる作業が
人間ではないと思われて、アクセスがはじかれてしまうことがあります。
何度もGooglechromeで検索してデータを持ってくる、などの作業では
作業量によってはすべてはできない可能性がありますので、このあたりも苦手なことだと言えます。
Power Automate Desktopは多くのシナリオで便利なツールですが、特定のプロジェクトや要件には他の自動化ツールやプログラミング言語がより適している場合もあります。プロジェクトの要件や制約に応じて、最適な自動化ツールを選択することが重要です。
PADはRPAツールの導入として、今人間がやっていることを自動化するにちょうどいいツールだと言えます。
まとめ
自分の作業の中で、思考を伴わない作業はありませんか?
この作業を自動化することでリソースが空き、さらに発展的な業務に転換することが可能です。
ぜひ「もしPower Automate Desktopを導入するなら」を仮定して
自動化の第一歩を進んでみましょう!
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